観光列車ブームはなぜ始まったのか ~デザイナー水戸岡鋭治さんに訊く~1/2 [ビジネス]
3行まとめ
- ここ数年巻き起こっている観光列車ブームはJR九州から
- 人口が多い大都市圏の鉄道会社が儲かる仕組みに対抗
- 従来の日本の鉄道デザインを覆す斬新なアイディアを次々と実行
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いま、日本全国で次々と観光列車が名乗りをあげている。
昨年だけでも、水戸岡鋭治がデザインした「或る列車」(JR九州)をはじめ、「フルーティーふくしま」(JR東日本)、「のと里山里海号」(のと鉄道)、「花嫁のれん」(JR西日本)など各地で観光列車が走り出し、今年も、「ながら」(長良川鉄道)、「えちごトキめきリゾート雪月花」(えちごトキめき鉄道)など続々と新しい観光列車が全国で誕生することになっている。
■九州旅客鉄道株式会社
1987年4月1日に日本国有鉄道(国鉄)から鉄道事業を引き継ぎ発足した旅客鉄道会社の一つ。主に九州地方と山口県の一部の鉄道路線を管理運営している。また、旅行業・不動産業・農業なども展開している。通称はJR九州(ジェイアールきゅうしゅう)。コーポレートカラーは赤色。本社は福岡市。
■JR九州の経営環境
九州の各地でJR九州の特急と高速バスが競合している。さらに福岡市と北九州市の都市同士を結ぶ博多駅 - 小倉駅間では国鉄分割民営化により山陽新幹線が西日本旅客鉄道(JR西日本)の所有となり、JR九州の所有する鹿児島本線とは競争関係となっている。このような環境を受けて特急列車の増発および特急料金の値下げ、「2枚きっぷ・4枚きっぷ」などの特急列車用のトクトクきっぷの拡充などが行なわれている。
上述のような経営環境もあり、鉄道事業においてはデザイン面を重視した列車を相次いで開発していく一方、ワンマン化や余剰人員の削減など徹底的なコストカットを図り、また、鉄道事業のほかにも不動産、船舶、飲食業、農業などといった事業の多角化を推し進めてきた。この結果、発足初年度の営業損益は288億円のマイナスとなったが、九州新幹線が部分開業した2004年度に、営業損益が黒字に転換した。以降、営業黒字を拡大している。
近年では、2011年3月12日に全線開業した九州新幹線を軸として、事業の基盤となる地域の活性化を目的とした観光列車を相次いで投入、多角化を進めている関連事業と鉄道事業との相乗効果をもって利益を拡大する事業戦略を推進している。2012年度から5カ年の中期経営計画では「株式上場の実現」を目標としている。
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社長みずからが髪に悩んでいたので、頑張って商品開発しました。エヴォルプラス
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