JX、東燃ゼネと統合へ [ビジネス]
石油元売りの事業環境はガソリンなど国内需要縮小を背景に厳しい
状況が続き、徐々に合従連衡が進んできた。
・石油元売り国内首位のJX日鉱日石エネルギーが、同3位の東燃ゼネラル石油と
経営統合に向けた交渉に入ったことがわかった。
・実現すれば国内のガソリン販売数量シェアで約5割と他社を引き離すトップ企業が誕生。
・石油元売り業界では2位の出光興産と5位の昭和シェル石油が合併で基本合意。
需要減少で合従連衡が続いてきた業界再編は最終段階を迎える。
・統合が実現すれば、出光・昭シェルと4位のコスモエネルギーホールディングス(旧コスモ石油)
を加えた大手3社体制に集約される。
・経営統合が実現すればJXHDは製油所の統廃合で設備過剰の解消に乗り出す。
処理量が多いJXが設備能力を縮小し、東燃ゼネラルの製油所と一体的に運営することで、
ガソリンなどの安定供給を確保しながら設備過剰を解消できる。
・経済産業省が「エネルギー供給構造高度化法」で17年3月末を期限として求めている製油所の
能力削減に対応する狙いもある。
コメント 0