品種改良で新技術!ゲノム編集とは? [ビジネス]
偶然に頼っていた品種改良を、ゲノム(全遺伝情報)をもとに
自在に作りかえるという。
・弘前大学は農作物の狙った遺伝子の働き方を変える技術を開発。
食感がよくなったり品質が長持ちしたりするジャガイモの栽培実験を計画中。
・雑多な遺伝子から一部の働きを止め、味や品質を人間好みに改善できる。
「エピゲノム編集」と呼ぶ技術。
・弘前大の新技術は新たな植物育種技術「NPBT」の一種だ。遺伝子組み換えと違い、
DNAそのものは変わらない。それなのに、植物の性質が大きく変化する。
植物の品種改良は、これまでなら交配をしたり、放射線や薬品で突然変異を
誘導したりしていた。
・果樹研究所は岩手大学や徳島大学、農業生物資源研究所などと共同で、色づきの
良いブドウや自ら受粉し作業の手間を省けるリンゴをつくろうとしている。
他機関では、劣化しにくいトマトの研究も進む。
・千葉大学の中村郁郎教授らが挑むのは「涙の出ないタマネギ」だ。
催涙成分を無くすだけでなく風味も保てる。企業と共同で研究している。
・専門家は、ゲノム編集は自然界で起こる突然変異と同程度の変化だと説明する。
それでも「どこまでなら許されるのか」は結論が出ていない。
・経済協力開発機構(OECD)などでも国際的な扱い方を議論している。
各国が動き出せば、利用が一気に進むかもしれない。
タグ:ゲノム編集
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